東京・銀座は、梅雨が明けたかのような猛暑日が続いていたかと思えば、結構な量の雨が降る日があったりと、天気の変化が激しいです。
暑く重たい空気がどしっと身体にきますね！
さて、今回は、COLLABORATION STYLEでとても人気があり、これから夏に向けて活躍するカプリシャツのご紹介をさせていただきます。
2021年のブログでもカプリシャツはご紹介しておりますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
以前のブログでもご紹介しておりますように、COLLABORATION STYLEのカプリシャツは2021年に型紙や仕様を整理してリニューアルしております。
その後、カプリシャツを作ることが出来る職人の高齢化により、カプリシャツのオーダーの存続が危ぶまれましたが、逆に2024年、サイズや補正、デザインやディティールなど、今までのカプリシャツよりも自由度が高いオーダーとしてアップデートいたしました！
作れなくなってしまうかもしれないという状況から、逆にアップデートして、オーダーシステムの完成度が高くなりました！！！
いろいろと試行錯誤してみるものですね。
出来ないと思っていたことが、実は意外と簡単に出来ることだったり、職人よりも工場の方が簡単に出来たり、その逆で、工場では難しいけど職人には簡単だったりとケースバイケースで得意不得意や向き不向きがあるものだと、改めて思いました。
そして、様々な状況をまとめて、その時の一番良い状態でお客様にご提供するのがCOLLABORATION STYLEとしての役割であり、存在意義だと改めて確認しました！
今回のアップデートにより、カプリシャツのサイズや補正が、COLLABORATION STYLEのドレスシャツのオーダーと同様に指示ができるようになりました。
カプリシャツは、プルオーバーなので、本来ゆったり目に着るシャツの為、今まではS～XLまでのサイズをベースに、着丈・袖丈の長さの調整や、肩幅やウエストの若干のサイズ調整を行うパターンオーダー的なシステムで承っておりました。
ドレスシャツよりもアバウトなサイズで問題ありませんので、今までもたくさんのお客様にオーダーいただいておりましたが、今回のアップデートによって、今までのS~XLサイズでは対応できなかった小さいサイズや大きいサイズもオーダーいただけるようになりました。
また、お客様がお持ちのお気に入りのシャツのサイズに合わせるなどの対応も可能になりました。
そして、私自身がドレスシャツと同じように、サイズ感もディティールも、より納得のいく完成度の高いシャツに仕上げることができるようになりました！
お客様にとっても、私にとっても、満足度アップでございます！
そして工場や職人にとっても、経験値がアップして、WIN！WIN！WIN！でございます。
その他、デザインやディティールについて、今までの仕様に加えて、出来ることがいくつか増えましたので、ご紹介させていただきます。
まず、以前からもフロントの胸の開きの深さの調整は可能でしたが、今まではカプリシャツで有名なイタリアの某ブランドのように開きが深めの2個釦がデフォルトのデザインでご案内しておりました。
フロント２個ボタン
今回のアップデートしたサンプルでは、胸の開きが浅めの1個釦を採用してみました。
フロント１個釦
デザインの選択肢が広がり、イメージもつきやすくなったと思います。
さらに、カプリシャツのディティールの特徴として、釦を止めるループがありますが、今までのゴムを使用したルーパーに加えて、共生地のループ（タブ）でもオーダーいただけるようになりました。
ルーパー
共生地のループ（タブ）
ルーパーは、しっかりと留まって胸の広がりを抑える感じで、共生地のループは締まり感が緩く、よりリラックスした雰囲気になります。
そして、背中（ヨーク）のディティールにつきましては、今まではフラットの仕様で承っておりましたが、ギャザーも選択できるようになりました。もちろん、背中（ヨーク）だけではなく、袖山や袖先のギャザーも可能でございます！
ということで、久々に私自身もカプリシャツを作ってみました！！！
生地は、ALBINIのグレイッシュなグリーンでございます！
袖は七分袖ではなく、長袖をまくって着る方が好きです。
私は、ドレスシャツでもヨークのギャザーを入れているので、カプリシャツでもギャザーを入れました。
個人的にリネンのシャツはとても好きで、毎年、3～5枚くらいはオーダーしておりますので、偶にカプリシャツを作ると、普段のコーディネイトに変化が生まれて楽しいですね！
ちなみに、この色の生地はとても人気で、通常のシャツでもオーダーの多い色でございます。
カプリシャツは、プルオーバーのシャツの中でも、よりニッチなアイテムで、オーダーを承っているお店が少ない為、皆様からのお問い合わせを多くいただくアイテムでございます。
もちろん、COLLABORATION STYLEにでも、ドレスシャツや通常のリネンシャツに比べれば、オーダー数は少ないですが、デザイン的にも格好良く、イタリアの雰囲気を醸し出すアイテムで、個人的にも好きなシャツなので、COLLABORATION STYLEにはなければならないシャツだと思っております。
工場や職人がいつまで作り続けていけるかはわかりませんが、ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
7月も半ばに差し掛かり、強烈な暑さが続いておりますが、COLLABORATION STYLEでは、日本の蒸し暑い夏でも、少しでも心地良く、格好良く、装いを楽しんでいただけるアイテムをご用意しておりますので、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
COLLABORATION STYLE 上原祥意
