台風の後は、北海道で震度7の地震ですか...自然のパワーを思い知らされますね。
私の実家、北海道北広島市も震度5弱あり、台風とのダブルパンチで、経営している生花店は結構ぐちゃぐちゃな状況のようですが、とりあえずは大丈夫とのことなので安心しております。
お客様やお取引先の皆様からもお見舞いのご連絡をいただきまして、感謝でございます。
さて、東京はまだまだ厳しい残暑が続いておりますが、有難いことにすでに秋冬物のスーツやコートのオーダーをいただいております。
これからどんどん2018年秋冬シーズンのお薦め生地のご紹介もする予定ですが、今回は、COLLABORATION STYLEで展開するマシンメイドの最高級ライン・BLACK LABELで、スーツとジャケットのNEW MODELが完成しましたのでご紹介させていただきます。
COLLABORATION STYLEでは、価格帯や展開するモデル、縫製クオリティのレベルによって、現在、WHITE LABEL・BLACK LABEL・HAND MADE・BESPOKEと大きく4つのラインがございます。
その4つの中で最もオーダーの多いラインが、BLACK LABELでございます。
BLACK LABELには、今まで、「CLASSIC」と「COMFORT」という2つのモデルがございましたが、今回、NEW MODELを加えて、皆様のご要望やお好みのスタイルにさらに対応ができるようにいたしました!
NEW MODELの名前は特には決めておりませんが、敢えて言うのであれば「CLASSICⅡ」や「ELEGANT」という感じでしょうか。
ということで、相変わらず前置きが長くなりましたが(汗)、早速、NEW MODELをご紹介させていただきます。
まずは、最もベーシックな3釦段返りのセミノッチドラペルでございます。
ベースのイメージは1970年代のクラシックなイタリアンスタイルです。
COLLABORATION STYLEは、トレンドを追いかけているお店では無いので、トレンドとまではいきませんが、ゴージラインを下げて、着丈も少し長めに設定した、ちょっと今っぽい雰囲気になっております。笑
洋服のデザインやスタイルは時代を回りますが、現在の世界的なスーツの流れが、タイトで短めのシルエットから、本来のゆとりや長さのクラシックなスーツスタイルに戻ってきているので、クラシックなスタイルを提案しているお店にとっては、良い流れですね。笑
ただ、クラシックとは言いながらも、昔のスーツそのままでは格好良くありませんので、そこはきちんとブラッシュアップしております。
今回のNEW MODELは、今までの「CLASSIC」や「COMFORT」モデルからの修正や調整ではなく、全く別の新しい型紙を一から作成したモデルになりますので、単純な比較はできませんが、お客様にとっては「今までと何処が変わったの?」ということだと思いますので、簡単にご説明させていただきます。
まず、分かりやすいのは、今までよりもゴージラインを低くし、ゴージラインの角度も肩のラインよりも立ててセミノッチドラペルにしています。
そして、ゴージが低くなった分、衿幅を広くしてボリュームを出しています。
また、肩幅を少し広めにして、フロントの釦位置(ウエストの絞り位置)を低くしてVゾーンを少し広くしています。
写真は、3つ釦段返りのモデルですが、衿の返り位置は2つ釦の位置と同じにしております。
着丈も若干長めに設定しておりますが、前下がりは少なくしておりますので、実際は着丈の長さの数値ほど長くは感じないと思います。
また、型紙や縫製の部分では、肩線や袖付のいせ込みの量も増やしておりますので、可動域も広がり、見た目よりも着心地が良くなるようにしております。
そして、毛芯は人気のCOMFORTモデルと同じ、非常にソフトな毛芯を使用しております。
その他にも、技術的なところを含めて、まだまだいろいろとご説明できる部分はございますが、洋服はひとつひとつのディティールも大事ですが、全体のバランスはもっと大事ですので、気になられたお客様は、ぜひ実際にゲージサンプルを着ていただいて、着心地やデザインを感じていただきたいと思います!!!
作り手にとっては、ひとつひとつのディティールや技術の積み重ねが大事ですが、どんなに手が込んでいても、難しい技術を駆使していても、最終的な洋服は、格好良く、着心地が良く、着たいモノでなければ意味がないと思います。
今回のNEW MODELは、もちろん、今までのモデルとは違うモノ、さらに格好良く着心地の良いモノを追求して、作成しておりますが、着ていただいた際の印象や好みは人それぞれでございますので、どのモデルにされるかはお客様に選んでいただければと思っております。
ただ、オーダーが好きなお客様にとっては、選択肢が増えるとスーツやジャケットをオーダーする楽しみもさらに増えると思いますので、今後も定期的に新しいアイテムや新しいモデルを作っていきたいと思います。
今回のNEW MODELは、シングルのセミノッチドラペルの他に、シングルピークドラペルと6釦×2のダブルブレストももちろんご用意しております。
シングルピークは、サイズ46で衿幅を10cmに設定しております。もちろん、衿幅の変更は可能ですが、少し広めの衿幅が格好良いと思います!
シングルピークは、個人的な感想として、格好良いモデルを展開しているテーラーは少ないように思います。
どうしても、オーダーの数量がノッチドラペルに比べれば少ないので、どのテーラーもアップデートしていないのかもしれません。汗
むしろ、イタリアなどのインポートの既製服の方が数段、格好良いモデルを作っていると思います。
いろいろとバランスの良い洋服を研究しながら仕上げた今回のシングルピークは、手前味噌ながら、非常にバランスよく仕上がっていると思います!
ダブルブレストもクラシックな6釦×2のデザインで、今までよりもゴージを低くしているので、太めの衿幅もバランスよく仕上がっていると思います。
写真は、サイズ46で衿幅が10.5cmでございます。
業界では10年ほど前からダブルのスーツが増えると言われ続けておりますが、セレクトショップなどの既製服もそれほどダブルを品揃えしていないので、増えるはずもなく...
ただ、少しずつではありますが、ダブルのジャケットのオーダーは増えておりますので、今回、NEW MODELが登場したことを機に、ダブルのジャケットやスーツのオーダーが増えることを密かに期待しております!!!
以上、簡単ではございますが、COLLABORATION STYLEのBLACK LABELのNEW MODELをご紹介させていただきました。
なかなかスーツやジャケット等の洋服の型を言葉で表現するのは難しいですし、言葉で分かるほど簡単でもありませんので、ご興味のあるお客様は、ぜひショップにてご試着いただければと思います。
洋服は言葉で理解するものではなく、実際に着て、見て、感じていただくものなので!
ぜひショップで感じてください!
皆様のご来店をお待ちしております。
COLLABORATION STYLE 上原祥意