今年も12月になりました!いや~~~本当に早いですね!
東京は徐々に寒い日が増えて参りましたが、日中はまだそれほど寒く無いですね。
洋服業界としましては、もう少し寒くなってくれた方が良いですが...笑
さて、今回も前回に引き続き、この1年半~2年弱のコロナ禍の状況の中、COLLABORATION STYLEに初めてご来店いただき、スーツやジャケットなどをオーダーいただきましたお客様の出来上がりをご紹介させていただきます。
今回ご紹介するお客様は、昨年の9月に初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただいて以来、ジャケットとスーツで3着作っていただき、さらに現在も、年内に仕上がり予定のスーツのご注文いただいているというコロナ禍に初来店されてから一気にお得意様になっていただいたお客様でございます!
日本中で、いや世界中で、仕事の仕方やスタイルの変化によって、スーツやジャケットから遠のいてしまったお客様が多い中、逆に何度もご来店いただき本当に感謝でございます!
実は、今回ご紹介するお客様は、既にお仕事からは引退されているお客様でございます。
ということは、仕事でスーツやジャケットを着る着ないということは、関係の無いお客様でございます。
クラシックな洋服が「好き」なお客様で、仕事で必要だから買っているのではなく、好きだから買っているお客様でございます。
いわゆる、洋服が趣味のお客様でございます!
私の感覚になりますが、昔と比べて、スーツやジャケットなどのクラシックな洋服が好きなお客様、好きで買っているお客様、趣味として買っているお客様は、少なくなっていると思いますが、それでも、まだまだ、好きで、趣味で、洋服を買っているお客様はいらっしゃいます!
ということで、またまた前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するお客様に、今までオーダーいただきましたスーツとジャケットをご紹介させていただきます。
まず、1着目は、PIACENZAのDUNEというコレクションから、100%Baby Camel Hairの最もオーソドックスなキャメルカラーのビーバークロスで、フルハンドメイドのビスポークジャケットをオーダーいただきました!
元々、お客様がお持ちになられていたアルニスに近い雰囲気のフランス仕立てのジャケットを見本にして、フィッシュマウスラペルの形状や上衿の雰囲気、衿の返り位置、腰ポケットの角度などを再現して、お作りしました。
メイド・トゥ・メジャー(MTM)では表現できないデザインとハンドメイドならではの柔らかい雰囲気がとても良い感じに仕上がりました!
イタリアでも英国でも無い、フランス独特の雰囲気が、とても新鮮です!
既製品でも、メイド・トゥ・メジャーでも、フレンチクラシックスタイルを掲げているお店は日本には少ないと思いますが、こちらのジャケットはビスポークでお客様のご要望に上手くお応えできたと思います!
COLLABORATION STYLEで初めてのオーダーでしたが、デザイン・フィット感とも、とても気に入っていただけました!
続きまして、オーダーいただきましたジャケットも、なんとPIACENZAの100%Baby Camel Hairでございます!
生地の違いは、今回はビーバークロスではなく、ダイヤゴナル(ツイル)でございます!
2着目は、1着目とは違い、イタリアンテイストで、ビスポークではなく、メイド・トゥ・メジャー(MTM)でジャケットをオーダーいただきました!
COLLABORATION STYLEのBLACK LABELで、3パッチポケット、大見返し、ノーベント、マニカカミーチャの仕様でございます!
ただし、フロントやポケットのステッチとボタンホールは、ビスポーク職人によるハンドステッチとハンドホールで、ミシンよりも少し存在感のある雰囲気に仕上げました!
テンション強めに入れたダブルステッチは、ナポリの雰囲気ぷんぷんです。笑
1着目のビスポークに続いて、2着目のメイド・トゥ・メジャーの仕上がりにもご満足いただきました!!!
同じキャメルのジャケットでも、1着目と2着目は、全く違う雰囲気のジャケットに仕上がりました!
そして、3着目は初めてスーツをオーダーいただきました!
選んでいただきました生地は、DRAPERSのTHREE KINGSから、SUPER150'SWOOLのGABARDINES(ギャバジン)でございます。
中間色なので、画像では色が分かり難いと思いますが、こちらの真中の色になります。
3着目も2着目と同様に、メイド・トゥ・メジャーのBLACK LABELでオーダーいただき、今回のジャケットは、胸ポケットはバルカで、腰ポケットはパッチポケットのデザインにされました。
スーツとしてのオーダーですが、ジャケットとパンツをそれぞれ別々でもお召しいただけるようなイメージでお作りいただきました。
ステッチとボタンホールは、2着目と同じように、ハンドで仕上げました!
秋冬物のジャケット生地と違い、クリアカットのギャバジンなので、シルク糸のハンドステッチとハンドホールの存在感が有りますね!
ダブルステッチが効いてます!
ジャケットもパンツもあまり絞らずに、少しリラックス感のあるシルエットで、落ち感のある生地とマッチして、とても良い感じに仕上がりました!
ということで、今回もコロナ禍の状況の中、初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただきましたお客様にオーダーいただきました3着をご紹介させていただきましたが、3着とも、全く同じデザインやディティールではなく、それぞれに変化を加えてオーダーいただきました。
これは、私からのご提案ではなく、毎回お客様自身が、生地の色柄と、スーツやジャケットのデザインやディティールなどを前もっていろいろとイメージされ、具体的にオーダーする内容をメモして来られ、1着、1着、楽しんでオーダーいただいております!
仕事で着るわけでは無く、趣味で着られるので、生地もデザインも制限されることなく自由な発想でオーダーいただいておりますので、洋服屋から見ても素敵で、羨ましいお買い物でございます!
まだまだ、スーツやジャケットをオーダーされるお客様は、圧倒的に仕事で着るためにご購入されるお客様がほとんどですが、世の中のビジネススタイルが変化し、スーツを着る必要が無い人が増えてくる中、今回のお客様のようなケースは、とても有難いですし、私たちのような洋服屋にとっては、今後のヒントになるような気がいたします。
私も、時々、お客様に、「洋服を趣味にしてください」ということがありますが、今後とも言い続けたいと思います。笑
そして、今回ご紹介させていただきましたお客様は、現在、FOX BROTHERSのHERITAGE FLANNELのグレーのクラシックなストライプでスーツをオーダーいただいておりますので、また後日ご紹介したいと思います。
今回も長いブログになりましたが、ご覧いただいている皆様のご参考になれば幸いでございます。
まだまだ、ご紹介したい洋服や新しい情報がございますので、のんびりとお待ちいただければ幸いです。汗
COLLABORATION STYLE 上原祥意