今年もあっという間に8月になりました!汗
昨年に比べれば梅雨明けも早く、暑い日が続いております。
出勤するだけで、汗だらけです。
個人的には、30~32℃くらいの気温であればそんなにダメージは感じませんが、35℃になると一気にダメージをくらいますね。笑
新型コロナウイルスの陽性者数も増えておりますので、睡眠と栄養補給で、夏バテせずに乗り切りたいものです。
改めて確認したところ、2021年は、8月までの70%以上の日が、緊急事態宣言ですので、対面販売がベースの洋服屋にとっては、なかなか厳しい状況が続いておりますが、そんな状況の中でも、スーツやジャケットやシャツをオーダーいただいているお客様には本当に感謝しております。
今回は、2021年春夏シーズンにお客様からオーダーいただきました、素敵なジャケットの中から、春夏シーズンの人気素材でバリエーション豊富なウール・シルク・リネンのジャケットをご紹介させていただきます。
ウール・シルク・リネンのジャケット生地は、最早、イタリア製・英国製問わず、ほとんどの生地メーカーが生産しているクオリティで、糸の太さや混紡の割合、織り方の違いなどで、様々なウール・シルク・リネンの生地がございます!
今シーズンも、様々なウール・シルク・リネンの生地でジャケットをオーダーいただいておりますので、ご紹介させていただきます。
まずご紹介するのは、私がCOLLABORATION STYLEをスタートする以前から、12年ほどお付き合いいただいているお得意様のオーダーで、生地はLORO PIANAのウール・シルク・リネンのサマーツイードでございます。
LORO PIANAのウール・シルク・リネンのサマーツイードは、1シーズンコレクションのPROPOSTE GIACCHEに毎年、色柄を変えながら10色前後展開されている生地で、その中から少し青みかかったグリーンのチェック柄を選んでいただきました。
71%WOOL・16%SILK・13%LINENの混紡率で、290g/mのザックリとした綾織りの生地は、日本の気候では、スリーシーズンの素材になりますので、真夏以外にお召しいただけると思います。
ということで、今回出来上がったジャケットはこちらです!
今回も、とても良い感じに仕上がりました!
今まで、Made to measureでも、Bespokeでも、たくさんのスーツやジャケットをオーダーをいただいているお得意様で、ご利用いただいてから12年の間、サイズや仕様などを少しずつアップデートしながら毎回素敵な洋服をオーダーいただいております。
今回のジャケットは、Made to measureでオーダーいただきましたが、釦ホールのみハンドホールで仕上げました!
ナポリの洋服のように、ぷっくらとしたフラワーホールがアクセントになっております。
サマーツイードは、春夏物としては厚みがある生地ですが、いわゆる秋冬物の本格的なツイード生地と比較すると、織りが甘めで、ソフトな風合いなので、身体に馴染むのも早く、立体感も出て、とても良い雰囲気のジャケットにエイジングしていきます。
サマーツイードのジャケットについては、よくお客様から「いつ頃着るの?」というご質問を受けます。
どうしても、日本では「春夏物」と「秋冬物」を明確に分ける傾向がありますが、サマーツイードは、春先から暑くなる前までや、秋口から本格的に寒くなる前の季節に、重宝するジャケットで、イメージ的にはシャツやニットだけでは寒いので、ブルゾンなどを着るような時期と同じ頃に着ていただけるジャケットだと思います。
ジャケットの生地では数少ない、スリーシーズンタイプの生地になります。
また、薄い生地の夏のジャケットに比べて、素材や色柄のバリエーションも豊富ですので、サマーツイードのジャケットをまだお持ちではない方は、ぜひ一度お試しいただけたらと思います。
今回オーダーいただきましたLORO PIANAのサマーツイードの他の色柄もキレイです。
余談ですが、今回オーダーいただきましたLORO PIANAのクオリティは、昨年までLINEN TWEEDという名称でしたが、今シーズンから他のウール・シルク・リネン素材と同じSUMMERTIMEという名称に変更されました。
LORO PIANAは、度々、このような名称の変更がございますので、偶に混乱いたします。汗
続きましてご紹介するお客様は、COLLABORATION STYLEのオープン以来、毎シーズン、スーツやジャケット、コートなどを必ずオーダーいただいておりますお得意様で、2021年の春夏シーズンは、ジャケット&パンツをオーダーいただきました。
ジャケットで選んだ生地は、CACCIOPPOLIの49%WOOL・30%SILK・21%LINENのブラウンのチェックでございます。
このウール・シルク・リネンのクオリティは、ウール・シルク・リネンの元祖的なクオリティで、ウール・シルク・リネンの生地が登場した頃から、ずっと継続して作られている人気の高い生地でございます。
CACCIOPPOLIでは、定番の無地やヘリンボンや、シーズン毎に入れ替わるチェック柄など、毎シーズン15~20種類の生地を揃えております。
そして今回、選んでいただきました柄は、世界的にず~~~っと売れているベストセラーの生地でございます。(CACCIOPPOLIでは、何度も追加生産している柄でございます。)
柄も悪目立ちしないので、ビジネスシーンでも問題無く着ていただけると思います。
出来上がりのフィッティングに関しましては、毎シーズン、オーダーいただいておりますので、特に問題も無く、良い雰囲気に仕上がったと思います。
出来上がり品をお渡した当日のコーディネイトが、ちょうど良い感じに合っています!!!
パンツの生地も、COLLABORATION STYLEではベストセラーのVBC(VITALE BARBERIS CANONICO)の21µ NATURAL STRETCH TROPICALのチャコールグレーでコーディネイトいただきました。
夏のパンツ生地として、VBCの21µ NATURAL STRETCH TROPICALは、サラッとして涼しく、シワにも成り難い、とても使いやすい生地で、価格も値頃ですので、色違いでオーダーするお客様も多い生地でございます。
こちらのお客様は、元々、仕事ではスーツしか着ない方で、COLLABORATION STYLEでのオーダーもスーツが中心でしたが、この2~3年でのビジネススタイルの変化で、2年ほど前からジャケット&パンツのオーダーをされるようになりました。
さらに、コロナ禍でのリモートワークが増えたことで、2021年の秋冬シーズンは、Dalmo Cashmereのカシミヤニットを数枚オーダーしようとお話されていましたので、さらにビジネススタイルが変化していきますね。汗
COLLABORATION STYLEでも、このような変化にも対応できるようにしていかなければいけないと思いながら、日々、お客様に喜んでいただけるモノを研究し、準備をしております!
そして、今回最後にご紹介するお客様も、15年ほどお付き合いをいただいているお得意様でございます。
ご自身で会社を経営されているお客様ですが、以前に比べてスーツを着て仕事をする機会が減っているので、ここ数年は、ジャケットやシャツのオーダーを多くいただいております。
キレイな色柄の生地が好きなお客様が、今シーズン、選んだ生地は、LORO PIANAのSUMMERTIMEのホワイトベースにネイビーとサックスブルーでラインの入った、明るく爽やかなチェックでございます。
実は、この生地は昨年のブログでもご紹介していた生地で、私もジャケットを作ろうかと考えていた生地でございますが、今回は私がオーダーする前にお得意様に先にオーダーいただけて良かったです!
またまた余談ですが、私自身が買い付けて、ショップにストックしている生地は、どれもお薦めの生地ですが、お客様に選ばれない場合は、最終的に私自身が作ろうと思っている生地ばかりですので(笑)、もし気になる生地がございましたら、お早めにお声をおかけください。
こちらのお得意様は、身体が大きく、強烈ないかり肩で、まず既製品では合うジャケットが無いと思いますが、COLLABORATION STYLEのMade to measure(メイド・トゥ・メジャー)では、毎回、ご満足いただいております!
こちらのウール・シルク・リネンのクオリティは、2017年に、LORO PIANAの1シーズンコレクションでありますPROPOSTE GIACCHEに収録されて以来、LORO PIANAの春夏シーズンのジャケット生地のメイン素材で、今シーズンも15種類の色柄を展開しております。
今回選んでいただきました生地の色違いです。
不均等なスラブ糸によるザックリとした風合いの生地は涼しげで、さらに光沢もありますので、上品なカジュアルジャケットに仕上がります!
きれいなチェック柄はもちろんですが、以前のブログでもご紹介しましたきれいな発色の無地もとても人気です!
そして、今回のジャケットの出来上がりの受け取りの際に、もう1着、きれいな色柄のジャケットをオーダーいただきました!!!
選んでいただきました生地は、DRAPERSのGOLDEN SELECTIONに収録されている新しいクオリティの生地で、90%WOOL&10%SILKのホップサックでございます。
その中から、パープル・ネイビー・ホワイトで構成されたきれいな配色のチェック柄を選んでいただきました!
今までオーダーされたことの無い色柄で、初めに目についた生地なので、即決でオーダーいただきました!
生地で見るよりも、発色のキレイなジャケットに仕上がりました!!!
今回ご紹介してきましたウール・シルク・リネンの生地とは違いますが、ウール&シルクのホップサックという新しい素材は、色柄の発色もきれいで、生地の弾力により着心地も良いので、今後注目のジャケット生地ですね。
今回選んでいただきました柄を含めて、今シーズン、DRAPERSのGOLDEN SELECTIONには、12種類のウール&シルクのホップサックの生地が収録されていますが、チェック柄も無地も非常に発色がきれいで、光沢のある生地でございます。
ということで、今回は、2021年春夏シーズンに、お客様にオーダーいただきましたジャケットの中から、いろいろな表情を見せる、バリエーション豊富なウール・シルク・リネンのジャケットをご紹介させていただきました。
上質なジャケットのオーダーをお考えの皆様のご参考になれば幸いでございます。
ウール・シルク・リネンの生地は、最早ジャケットだけではなくスーツでも春夏シーズンの定番のクオリティですので、私も、毎シーズン、どんなクオリティの、どんな色柄が出てくるのか楽しみな素材でございます。
また、新しく格好良い生地が出てきましたら、どんどんご紹介したいと思います!
今回も長いブログになりましたが、ご覧いただきましてありがとうございました。
COLLABORATION STYLE 上原祥意