今年の梅雨は本当に長いですね。
雨は、気分的にも、体調的にも、ファッションにとっても、あまり良くないので、早く陽射しの強い夏が来て欲しいです。
一方、新型コロナウイルスも感染が拡大し、まだまだ落ち着かない状況ですが、様々な専門家の様々な情報が出ておりますので、偏った情報に惑わされずに、正しい情報で判断していきたいものですね。
そんな状況ではございますが、COLLABORATION STYLEでは、アルコール消毒しまくり、室内の換気しまくり、そしてお客様の来店が重ならないように「予約制」にて営業しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回も前回のブログに引き続きまして、COLLABORATION STYLEで承っておりますBESPOKE(ビスポーク)についてご紹介させていただきます。
今回のビスポークアイテムは、コートでございます。
東京は、まだ梅雨も明けておらず、本格的な夏もまだ来ていませんが、BESPOKE(ビスポーク)の納期は4ヶ月~かかりますので、今年の冬に向けてのご参考になれば幸いです。
COLLABORATION STYLEのBESPOKE(ビスポーク)は、所謂、フルハンドメイドのフルオーダーですので、スーツ、ジャケット、パンツ、コートなど、基本的にはどんなアイテムでもオーダーいただけますが、その中でもコートはオーダー人気の高いアイテムでございます!
コートの場合、他のアイテムと比較して、生地が厚く丈夫で、着用回数が少ない為、とても長持ちしますので、ある程度高額なBESPOKE(ビスポーク)でオーダーしても、長年愛用できて、コストパフォーマンスが良いということも有ると思います。
ただ個人的には、コストパフォーマンスの良さ以上に、オリジナリティの高いコートをオーダーできるのが魅力ですし、コートはモノによってクオリティの良し悪しが分かりやすい(良いモノと悪いモノの違いが大きい)アイテムですので、Made to measure以上のクオリティを求めた場合は、必然的にビスポークにたどり着くと思います。
それこそ、コートはジャケットと違い、預ける機会が多いので、良いコート着ていれば、ホテルやレストランでの対応も変わるかもしれません!
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、今回は3名のお客様のビスポークコートの出来上がりをご紹介させていただきます。
まずは、COLLABORATION STYLEがスタートして以来、毎年、BESPOKE(ビスポーク)のジャケットやコートをオーダーいただいておりますお得意様の昨年末に仕上がったコートでございます!
生地は、ヴィンテージ(デッドストック?)のカシミヤでございます。
毎年オーダーいただいているお得意様ですので、基本的なサイズやフィッティングは問題ありませんが、毎回、ご着用される際のイメージがあり、それによってディティールやデザイン、サイズ感などが変わってくるので、仮縫いと中縫いは行っています。
今回は、シングルピークドラペルのコートになります。
中縫いでは、サイズ感の最終チェックはもちろん、コート全体の雰囲気がお客様のイメージ通りになっているかのチェックでございます。
お客様からのリクエストは、肩先くらいまである太い幅のラペルですが、釦を外した際にラペルの先が肩線から出すぎないかなどの細かいチェックです!
ビスポークならではの確認作業になります。
そして、今回は、中縫いから2週間ほどで一気に完成いたしました!!!
非常に高級感のあるラグジュアリーな素材ですが、膝上丈の着丈で、とても軽快な雰囲気に仕上がりました!
シングルピークの太いラペルもイメージ通りで、とても良い感じです!
ニットやパンツとのコーディネイトもきれいですね!!!
そしてなんと、こちらのお得様は、早くも次のコートのご注文に、近々ご来店予定でございます!!!
また来年、素敵なコートをご紹介したいと思います。
さて、続きましては、いつもBESPOKE(ビスポーク)のスーツやジャケットをオーダーいただいているお客様に、昨年初めてBESPOKE(ビスポーク)のコートをオーダーいただきましたのでご紹介させていただきます。
普段からトレーニングされ、筋肉が付いた大きな身体なので、スーツやジャケットの時もフィッティングが難しいお客様ですが、今回はポロコートなのでさらにフィッティングの難易度が上がります。汗
しかも選んでいただいた生地は、DRAPERSの100%CASHMEREのチャコールグレーのヘリンボンで、現在のバンチブックには無い生地なので、失敗は出来ません!!!
ただし、今までにスーツやジャケットは何着もオーダーいただいているので、その辺りは加味しながらの仮縫いでございます。
コートの場合は、ジャケットよりも着丈が長い為、身頃のバランスが難しいので、入念にチェックです!
そして、仮縫いから約1ヶ月後、ポケットなどは作った状態で、中縫いを行います。
仮縫いの時の修正をチェックしながら、ちょうど良いバランスに整えます。
非常に手間のかかるインバーテッドプリーツもきれいに仕上げております。
そして、かなりフィッティングに試行錯誤しながらも、ついに、素晴らしいコートが仕上がりました!!!
お客様の体型を加味しながら、既製服には無い、ハンドメイドのビスポークならではの、とても雰囲気のあるポロコートが仕上がりました!!!
バックスタイルもドレープが効いていて、とても格好良いです!
通常のフロントボタンは6B×2ですが、6B×1の段返り風に着ていただいても、少しリラックス感が出て良い感じです!
大きく体型が大きく変わらなければ一生モノですね!
トレンドなどを気にせず、ずっと着ていただけると思います!
そして、今回最後にご紹介するお客様は、BESPOKE(ビスポーク)のコートのご注文が2着目のお客様でございます。
ちなみに、1着目のコートをブログでご紹介しておりませんでしたので、簡単にご紹介しますと。
W.BILLのデッドストックのカシミヤの生地を使用し、お客様がお持ちの1952年製の英国陸軍士官用のグレートコートを参考にして仕上げたコートでございます!
そして、このコートをとても気に入っていただき、お客様曰く「使いやすくて、このコートばかり着てしまう」ということで、ほぼ同じデザインのコートをもう1着オーダーいただきました!
選んだ生地は、コートとしては少し薄手にはなりますが、CARLO BARBERAの350g/mのスーツ生地でございます!
カシミヤのコートが必要になる前の時季や春先に着るコートとしてオーダーいただきました。
一度、同じデザインでオーダーいただいているので、生地の厚みの違いによるゆとりや着心地などをチェックしながら仮縫いです。
中縫いでは、ほぼ修正なしでございます。
今回のバックスタイルは少しシンプルに、インバーテッドプリーツではなく、バックベルトもタタキ付けで仕上げます。
それでも、プリーツを入れるので、きれいなドレープは生まれます。
そして、ついに2着目のビスポークコートの完成です!!!
フロントのデザインは1着目と同じで、今回は袖口をターンナップにしました!
独特のアルスターカラーは、まさにビスポークじゃないと表現できませんね!
1着目のカシミヤよりは、薄手で起毛感が無い分、長い期間着ていただけると思います。
スーツ生地なので、肉厚なコート生地よりも身体への馴染も早く、馴染んでくったりとしてくると、さらに格好良い雰囲気になると思います!
ということで、今回も長くなってしまいましたが、3名のお客様のオリジナリティ溢れる至極のビスポークコートをご紹介させていただきました。
東京地方は、まだ梅雨も明けず、夏も来ていないので、コートの話は早いかもしれませが、コートのオーダーをお考えのお客様からは既にご質問やご要望をいただいております。
今回ご紹介しましたビスポークだけではなく、Made to measureのコートも毎年人気がございますので、気になられた方は、下見等でも大丈夫ですので、お気軽にご来店いただければ幸いです。
この秋冬はWithコロナでの生活になると思いますが、洋服好きで健康な方は、ぜひ洋服を楽しみましょう!
COLLABORATION STYLEもこんな時期だからこそ、新しいことを考えておりますので、どうぞお楽しみに!!!
COLLABORATION STYLE 上原祥意