東京は、連日新型コロナウイルスの感染者数が増えておりますね。
銀座の百貨店の駐車場へと並ぶ車の数も、7月初め頃に比べると確実に減っております。
都内の百貨店でも感染者が出ておりますので、なかなか厳しい状況ですね!
ただ、3月や4月の頃よりは、重症患者が少ないのは救いですね。
さて、そんな状況ではございますが、COLLABORATION STYLEでは、アルコール消毒しまくり、室内の換気しまくり、そしてお客様の来店が重ならないように「予約制」にて営業しておりますので、よろしくお願いいたします。
今回のブログは、久しぶりにビスポークのご紹介でございます。
「ビスポーク」という言葉もお店によって様々な解釈で使われておりますが、COLLABORATION STYLEの「ビスポーク」は、「フルハンドメイドのフルオーダー」でございます!
今回は、そのビスポークの中から、Forestier(フォレスティエール)をご紹介させていただきます。
実は、以前にも、BESPOKE JACKET Forestier(フォレスティエール)としてブログでご紹介させていただきましたが、有難いことにそのブログをご覧いただいたお客様からのお問合せも多く、昨年の秋冬シーズンには、数着のオーダーもいただきましたので、ご紹介させていただきます。
そもそも、Forestier(フォレスティエール)とは?
ググっていただけると、服飾評論家や様々な方々が詳しくご紹介されているので、それをご覧いただければと思いますが(汗)、簡単にご説明しますと、スタンドカラーで少しゆとりを持たせたシルエットが特徴のカジュアルなジャケットで、今や、2012年にLVMHグループの傘下となり、〇ル〇ッティのアパレル部門を担っている、かつてのフランスの高級メゾン・アルニスのアイコン的なアイテムでございます。
かの有名な建築家のル・ゴルビジェがアルニスへリクエストして作られたのが最初で、その後、詩人・建築家・芸術家といった職業の方々の人気のアイテムになったようです。
詩人・建築家・芸術家といった職業の方々の人気ということだけあって、とても雰囲気のあるジャケットでございます。
今回は、昨年の秋冬シーズンにオーダーいただきましたForestier(フォレスティエール)の中から2着ご紹介させていただきます。
まずご紹介するのは、いつもCOLLABORATION STYLEをご利用いただいておりますお得意様のオーダーでございます。
お仕事のスタイルはいつもスーツの為、いわゆる、テーラードのジャケットはお仕事ではほとんどお召しになられないということなので、COLLABORATION STYLEでもスーツとシャツを中心にオーダーいただいております。
ただ、今回はプライベートで着るカジュアルなジャケットなら着る機会があるということで、初めてForestier(フォレスティエール)をオーダーいただきました。
選んだ生地は、DRAPERSの"SALT AND PEPPER & COVERCOAT"のバンチブックの中から、70%WOOL,16%NYLON,7%SILK,7%LINENのふんわりとした370g/mの生地を選んでいただきました。
こちらのお得意様は、COLLABORATION STYLEのビスポークは初めてということと、Forestier(フォレスティエール)という少し通常のジャケットとは違い、デザインされたジャケットの為、保険としてまずは別の生地で仮縫いです。
お客様自身もForestier(フォレスティエール)は初めて着るので、どんな感じで着るのが良いのかなど、確認しながらの仮縫いです。
続いて、およそ1ヶ月後にオーダーいただいた生地での、中縫いです。
実際にForestier(フォレスティエール)の下に着る予定のニットを着て、チェックです!
ほぼ、カタチは仕上がっているので、ゆとり量などのサイズ感の確認です。
そして、お客様にとって初めてのビスポークジャケットであり、初めてのForestier(フォレスティエール)が出来上がりました!!!
とても良い感じに仕上がりました!
スタイリッシュであり、リラックス感もあるカジュアルジャケットです!
少し肉厚でしっかりとした生地ですので、まだまだ張りがありますが、毛芯や縫製など、とても柔らかい仕立てですので、着るほどに身体に馴染んでいくと思います。
くったりとしてきたら、もっともっと良い雰囲気になると思います!!!
続きましては、COLLABORATION STYLEを初めてご利用いただくお客様からのオーダーでございます。
もともと、アルニスのForestier(フォレスティエール)を数着お持ちのお客様ですが、アルニスがLVMHグループに買収され、〇ル〇ッティに吸収された後のフォレスティエールは、本来のアルニスのフォレスティエールとは違ったものになってしまい(良くある話ですが...)、どうしようかとネットでいろいろと探されていたところ、COLLABORATION STYLEのブログを発見していただき、初めてご利用いただきました!!!
生地にも明確なご要望があり、いくつかご提案させていただきました中で、LORO PIANAのLINEN TWEEDの中から、こちらの生地を選んでいただきました。
お客様曰く、テーマは「トマト」ということで、なるほどと納得しました!
こちらのお客様は、COLLABORATION STYLEでは、全く初めてのオーダーですので、1回目の仮縫いは、先程のお客様と同様に別生地を使って行いました。
ブルゾン感覚ということで、少しゆとりを持たせたフィッティングです。
全体の雰囲気はお客様にOKいただきました。
続きまして、約1ヶ月後、オーダーいただいた生地を使っての中縫いのフィッティングです。
ポケットとエルボーパッチには、グリーンのコーデュロイを使っております。
中縫いの際に、イメージしていたよりも、コーデュロイのグリーンが結構目立つということで、ここから少しディティールの変更をして、仕上げることにしました。
ビスポークですと、中縫いで途中のチェックができますので、多少のディティールの変更が可能です。(出来ない箇所もございますが...)
ということで、色がとてもきれいなForestier(フォレスティエール)が出来上がりました!!!
胸と腰のポケットをグリーンのコーデュロイから共生地に変更。
腰ポケットのフラップとエルボーパッチは、グリーンのコーデュロイ。
そして、衿を共生地の予定から、グリーンのコーデュロイに変更しました。
コーデュロイ部分の変更は正解でした!
ちょうど良い感じのカラーバランスで仕上がりました!!!
(お客様の納期のご都合上、急ぎで配送の為、ご着用の画像はありませんがご容赦ください。)
バックスタイル
胸ポケット
腰ポケット
エルボーパッチ
そして、ライニングもきれいな花柄を選んでいただきました!!!
ティアドロップ型のペンポケットもビスポークならではのディティールです。
お客様のご着用日にも間に合って、とても喜んでいただきました!
フランスのアルニスのアイコンのようなフォレスティエールは、ビスポークテーラーでもオーダーを受けているところが少ないと思います。
現在、日本で活躍している多くの職人は、海外での修業は、イタリアや英国が多く、フランスで修業してきた職人が少ないこともあって、フォレスティエールのオーダーを受けているお店が少ないのだと思います。
そんな中、COLLABORATION STYLEで承っているビスポークの職人もベースはナポリ仕立てですが、今までいろいろなアイテムを作っているので、フォレスティエールについても上手く仕上げることが出来ています。
正に、経験がものをいうところだと思います。
ということで、今回は2着のForestier(フォレスティエール)をご紹介させていただきました。
COLLABORATION STYLEのForestier(フォレスティエール)は、フルハンドメイドのビスポークの為、決して安いモノではありませんが、〇ル〇ッティのフォレスティエールと比較すると全然安いです!笑
そして縫製もフィッティングも、間違いなく〇ル〇ッティよりもクオリティは高いです!汗
現在、日本全国クールビズ状態ですが、これから秋や冬に向けて、リラックスした大人の休日の装いに、フォレスティエールはいかがでしょうか?
1着持っていると、ジャケットのバリエーションも広がります!
気になられた方は、どうぞお気軽にお問合せください。
COLLABORATION STYLE 上原祥意