東京地方の8月はお盆明け頃までは雨が多く、梅雨のような気候が続いていましたが、ここ数日は残暑が厳しく蒸し暑さが戻ってきております。蒸し器に入っているみたいです。笑
ただ、間違いなく秋は近づいて来ているはずなので、もう少しの辛抱です!
そんな中、COLLABORATION STYLEでも、すでに皆様からのオーダーは秋冬物がメインになっておりますが、この春夏シーズンにオーダーいただきましたスーツやジャケットがまだまだご紹介しきれていないので、出来る限りご紹介していきたいと思います。
今回、まずご紹介するのは、この春夏シーズンに初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただきましたお客様のオーダーの出来上がりです。
今までは、セレクトショップなどで、ベルベストやカルーゾといったイタリア製のインポートブランドのスーツを購入されていましたが、体型の変化なども有って、これからはスーツをオーダーしてみようと思って、いろいろ調べられてCOLLABORATION STYLEを選んでいただきました。インターネット時代のあるあるですね!
COLLABORATION STYLEは、広告などは特別出しておりませんが、それでも新しくご利用いただくお客様のほとんどは、「ネットで見て来ました」というお客様です。
今回のお客様は、COLLABORATION STYLEをご利用いただく前に、実は別のテーラーで初めてスーツをオーダーされたところ、お客様の思っているスーツと違うイメージのスーツが出来上がってしまいガッカリとされておりました。
これは、オーダーの難しいところのひとつだと思いますが、オーダーするから良いスーツでは無く、良いスーツのオーダーだから既製品よりもさらに身体に合った良いスーツになるので、お客様の好みや求めているクオリティの違いも有りますが、世の中には「オーダー」と言っても、必ずしも良いスーツばかりではありません。
特に今までイタリア製のクオリティの高い既製品のスーツを着られていたので、お客様の期待と実際に出来上がったスーツとのギャップが大きかったのだと思います。
ということがあってからのCOLLABORATION STYLEのご利用なので、ハードルは上がりますが、COLLABORATION STYLEのサイズゲージを着ていただいた段階で、お客様から「やっぱりこれですよね!」というお言葉をいただいて、お客様の求めているクオリティとCOLLABORATION STYLEのスーツのクオリティが合致したので、スムーズに気持ちよくオーダーいただけました!!!
という感じで、前置きがいつものように長くなってしまいましたが、お客様に喜んでいただいたスーツがこちらです。
いろいろ悩まれた結果、選んだ生地は、DORMEUIL(ドーメル)のスリーシーズン生地、AMADEUS365からネイビーのソリッドでございます。着る場面を選ばず、長い期間着られるスリーシーズン素材は、初めてオーダーされるお客様にはお薦めです。
袖付はマニカカミーチャで仕上げました!
そして、同じタイミングでオーダーただきましたジャケットも格好良く仕上がりました。
最早、春夏物のジャケットの定番素材となりました、CACCIOPPOLIのWOOL,SILK,LINENのきれいなチェックのジャケットです!
SILKとLINENを混ぜることで、ウールだけでは表現できない素材感や色柄の柔らかさがジャケット素材として最適です。
そして今や、ジャケットだけではなくスーツでも使われるようになっていて、COLLABORATION STYLEでも素材感のあるスーツをお探しのお客様にはオーダーいただいております。
ビジネスシーンでも、このようなジャケットを着る方がもっと増えると嬉しいですね!
そして、初めてオーダーいただきましたスーツとジャケットの仕上がりを気に入っていただいて、有りがたいことにさらに追加でもう1着、CACCIOPPOLIのハイツイストウールの生地で夏のスーツをオーダーいただきました!本当に感謝でございます。
ここ数年、チェック柄の生地が非常に増えておりますが、明るめのブルーにすっきりとしたストライプ柄は、爽やかでスタイリッシュですね!
こちらのスーツは、私が作ったスーツと同じ生地でお客様にもオーダーいただきました!
さて、続きましては定期的にオーダーいただいているお得意様のオーダーで、DRAPERSのショップストック生地から珍しいソラーロのウインドペーン柄の生地でダブルブレステッドのスーツです。
こちらのお得意様は、肩が張って見えるのがお好きではないので、袖付はいつもマニカカミーチャでふんわりと仕上げております。
いつも神戸から出張などのついでにご来店いただいているお得意様で、ファッション好きで、比較的服装も自由ということも有って、いろいろな色柄の生地でオーダーいただいております。
ソラーロも通常のビジネスパーソンの皆様は選びにくい生地だとは思いますが、必ずどこかのメーカーのコレクションには入っている定番でクラシックな生地なので、むしろもう少し日本でも着る人が増えてもいいんじゃないかと思いますね。
ネイビー、グレーに加えて、ブラウンやカーキ、ソラーロなどの色も、もう少し選択肢に入ってもいいのになんて思います。
続いては、久しぶりにご来店いただきましたお客様からのオーダーです。
私がCOLLABORATION STYLEをスタートしてから4年半ほどになりますが、以前に私が勤めていたショップでオーダーいただいておりましたお得意様で、今回COLLABORATION STYLEでの初オーダーをいただきました!
COLLABORATION STYLEでは初オーダーになりますが、お客様的には普通に「久しぶりに上原さんのところでスーツをオーダーしよう!」と言う感じですが...。
このように、ショップや会社が変われど、ずっとお客様と繋がっていられるのは、この仕事の良いところですね!
インターネットが無かった時代とは違い、今はSNSが当たり前の時代ですので、以前では考えられないくらい、もっとお客様と繋がりやすくなっていると思いますね。
ということで、久々に新調されたスーツはこちら。
選ばれた生地は、COLLABORATION STYLEでもベストセラーのLORO PIANAのTASMANIAN®SUPER150'Sのダークネイビーでございます。
会社の役員でもあるお客様には、いろいろな場面で使いやすい、間違いの無い生地です!
いつもは、それほどスーツを着る機会が多くなくても、こういったベーシックな色で、きちんとしたスーツを1着持っていると絶対良いですね!どんな場面でも恥ずかしくない装いが出来ます!
そして、今回はもう1着、ネイビーのリネン(麻)100%のジャケットをオーダーいただきました。生地は、SOLBIATIの250g/mの少し軽めのリネンをセンツァインテルノ(芯無し、肩パッド無し)で仕上げました!
正に夏のジャケットとして活躍する1着です。軽く、風が通って涼しいジャケットは、暑い夏にジャケットを着る場面では最適な1着ですね!
センツァインテルノなので、手に持っても軽く、リネンなのでシワになっても味があるので、シャツジャケット感覚でラフに着ていただけます。
そして、今回最後にご紹介するのは、毎回、沖縄からお越しいただいているお客様のオーダーで、今シーズンの夏のジャケットとして新しく提案した素材、SOLBIATIのパイル生地でセンツァインテルノのジャケットをオーダーいただきました!
イタリア製のインポートブランドなどでは、パイル生地や変わり織の生地のジャケットはここ数年で当たり前のように展開されておりますが、オーダーの世界では、やっとこういった生地が少しずつ出てきたという感じです。
どうしてもオーダーの方が既製品よりもトレンドの流れが遅いので、来年あたりはもっとオーダーが増えるかもしれませんね!
パイル生地やシャツ生地のような素材は、センツァインテルノで仕上げないと、「良さ」が消えてしまうので、センツァインテルノ(芯無し、肩パッド無し)でもきれいに立体的に仕上げられるファクトリーの技術が要求されますね!
手前味噌ながら、COLLABORATION STYLEのBLACK LABELは、イタリアのファクトリーに負けず劣らず、日本のファクトリーでは珍しく、センツァインテルノの仕立てが上手いと思います。
ぜひ、軽く羽織るようなジャケットをお探しでしたら、一度ご覧になってみてください。
ということで、今回は夏も終わりに向かっているので、少し多めにご紹介させていただきました。
まだまだ、皆様にオーダーいただきました、とても良い感じに仕上がったスーツやジャケットがたくさんありますので、ゆっくりとご紹介したいと思っておりますので、楽しみにしていてください!
COLLABORATION STYLE 上原祥意