全国的にまだまだ寒い日が続いておりますが、東京・銀座も日によって気温の変化が激しいです。早く暖かくなってほしいですね！
気が付けば、平昌五輪も終わり、東京マラソンも終わり、あっという間に時が過ぎて行っております。汗
そんな春が待ち遠しい時季ですが、COLLABORATION STYLEでは、すでに春夏物のスーツやジャケットのオーダーも増えてきております
有難いことに、2月に入ってからも、新しくCOLLABORATION STYLEをご利用いただくお客様が増えていて、感謝！感謝！でございます。
また、この時季なので、どんな感じのスーツやジャケットのオーダーが出来るのか、春物の下見でご来店されるお客様も増えております。
ショップには、実際にご試着いただけるスーツやジャケットがございますので、COLLABORATION STYLEの洋服にご興味をお持ちいただいたお客様は、お気軽にお立ち寄りいただき、実際に洋服の着心地などをチェックしていただければと思います！（下見の場合でも、ご来店の前にご一報いただけますと幸いです）
そんな感じで、現在のオーダーは春夏物や3シーズン物がメインになっておりますが、今回はまだまだご紹介しきれていない（汗）2017-18秋冬シーズンのお客様の出来上がりをご紹介させていただきます。
今回ご紹介させていただくスーツは、フランネルスーツでございます。
私も洋服ばかりに携わって20年以上になりますが、以前は、今ほどフランネルスーツをオーダーされるお客様は多くはありませんでした。
どちらかと言えば、着る期間が長いクリアカットの生地を選ばれるお客様の方が圧倒的に多かったと思います。
イメージとして、カジュアルっぽいとか、厚手なので着用期間が短いとか、東京の冬だとフランネルまで厚い生地は必要ないとか．．．などなどの理由で敬遠されていたお客様が多かったのですが、ここ十年ほどで極々当たり前にフランネルのスーツを着る方々が増えたと思います。
ということで、今シーズンもたくさんのフランネルのスーツをオーダーいただきましたので、ご紹介してまいります。
まずご紹介するのは、お得意様にオーダーいただきました「定番」のグレーフランネルスーツです。
ここ数年、スーツ全体の色の傾向としましては、グレーよりもネイビーの方が多いですが、フランネルに関しましては、グレーの需要が比較的多いと思います。
昔の写真などを見ても、映画俳優や歴史的なウェルドレッサーは、グレーのフランネルを良く着ているイメージがありますね。
ということで、今回定番のグレーのフランネルで選んでいただきました生地は、英国フランネルの代名詞で元祖フランネルのFOX BROTHERSでございます！
通常COLLABORATION STYLEでは、FOX BROTHERSのバンチブックの前半にある370～400g/mのフランネルを使用するケースが多いですが、今回はもっとマニアックな540～570g/mの重たいフランネルでのオーダーでございます！
イタリア製だと重たいフランネルでもせいぜい340～360g/mなので、かなりの肉厚の生地でございます！
COLLABORATION STYLEのスーツは、軽くて柔らかい仕立てが特徴ですが、それでもなかなかのボリューミーなスーツに仕上がりました！
ただ、数値で見るよりもずっと柔らかく、軽いスーツに仕上がりましたので、お客様にも大満足いただきました！！！
感謝！でございます！
こういう生地のスーツは、どんどんガシガシ着ていただいて、少しずつ身体に馴染んでいって、最高の着心地のスーツに成長していきます！
正に「エイジングを楽しむ」という言葉がぴったりのスーツでございます！
５年後、１０年後、くったりとしてきたころのスーツはむちゃくちゃ格好良いと思います！！！
続きましては、FOX BROTHERSのフランネルとは真逆のようなLORO PIANAのウール＆カシミヤのフランネルでございます。
LORO PIANAのフランネルも長い間、定番の素材でございます。
３～５年毎に、色柄を変えてリニューアルしながら、長年世界中で愛されている、ラグジュアリーなフランネルでございます。
目付も320g/mという薄からず厚からずの丁度良い生地でございます！
今回、このLORO PIANAのフランネルからお得意様に選んでいただきました生地は、こちら。
グレンチェックにブルーのオーバーペーンが入った定番の柄でございます。
同じような色柄のフランネルは色々な生地メーカーでたくさんございますが、LORO PIANAの生地ならではの、きれいな配色でございます。
ラペルドベストに、ビルドアップした袖付とチェンジポケットで英国風に仕上げました！
クラシックなフランネルスーツらしく、少しゆったり目のシルエットが良い味を出しております！
少し恰幅の良い方が、少しゆったり目のフランネルスーツを着ると良い雰囲気が出ますね！
続いても、LORO PIANAのウール＆カシミヤのフランネルから、同じグレンチェックの色違いで、ブラウンのグレンチェックにネイビーのオーバーペーンが入った生地でございます。
こちらも、ラペルドベストに、チェンジポケットの付いたジャケットで、スリーピースをオーダーいただきましたが、先程のグレーよりも少し柔らかい印象でございます。いわゆる、英国調のトレンドを取り入れたイタリア仕立てのスーツの雰囲気です。
こちらをオーダーいただきましたお客様は、いろいろなテーラーやオーダーショップでスーツやジャケットをオーダーされていて、今回初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただきました。
山梨県からのご来店ですが、お客様曰く「偶に都会（東京）に遊びに来たくなる（笑）」とのことで、度々、東京に遊びに来られ、その際にスーツやジャケットをオーダーされるようです。
毎日スーツを着るお仕事ではないので、選ぶ色柄なども自由に選んでオーダーされているとのことで、今回もきれいなブラウンのグレンチェックでオーダーいただきました！
見た目よりもがっちりとした体型で、オーダーの際にお召しになられていたジャケットが少し大きく見えたので、COLLABORATION STYLEでは大きくなりすぎないように仕上げました！
出来上がりを着ていただいた瞬間に、「今まで作ってきたスーツと全然違う！」「いったい何が違うんだろう！」「今までのスーツよりもぴったりしているのに、全然楽だ！」というお言葉をいただいて、有難い限りです！
今まで着ているスーツやジャケットよりも、良いものを作ることが出来て良かったです！
お客様にもご満足いただけて本当に良かったです！！！
そして、続いてご紹介するお客様もCOLLABORATION STYLEのホームページやブログなどをご覧になられ、今回初めてご利用いただいたお客様でございます。
選んだ生地は、VITALE BARBERIS CANONICO（カノニコ）の340g/mの定番WOOLLEN FLANNEL（ウールンフランネル）の中から少し明るめのネイビーでございます。
Super100'SWOOLを使用したフランネルは、イタリア製のフランネルの中ではヘビーウェイトで肉厚な生地ですが、英国製よりもしっとりしていて、柔らかめなので数値ほど重さや硬さは感じません。
カラーバリエーションも豊富な生地なので、スーツだけではなく、ジャケットやパンツ、コートなどでもオーダーが多い生地でございます。
今回のお客様は、デスクワークや営業などのお仕事ではない自営業なので、スーツは必須ではないとのことですが、スーツやジャケットスタイルが好きなので、お仕事でも好んで着られているようです。
今回も、カジュアルなスーツというイメージで、ジャケットは腰ポケットをアウトポケット（パッチポケット）にして、袖付はマニカカミーチャ（シャツ袖）、ステッチもコバでは無く、0.7cm内側に入れて、ジャケットだけでもデニムやカジュアルなパンツに合わせて着回ししやすいディティールでオーダーいただきました。
既製品では、サイズが合いにくい体型ですが、フィッティングも良い感じに、きれいに仕上がりました！
お客様も思い描かれていた感じで仕上がったので、とてもご満足いただけました！
そして、春夏にはコットンスーツをオーダーしたいと言っていただきました！
初めてCOLLABORATION STYLEをご利用いただくお客様に喜んでいただけるのは本当に有難いですし、嬉しいですね。
今回のようなお客様のように、仕事着やユニホームのような感じで着るスーツとは違い、カジュアルなイメージのスーツをお考えのお客様にもいろいろなご提案が出来ますので、お気軽にご相談くださいませ。
そして、今回も長くなってしまいましたが、最後にご紹介するフランネルスーツは、いつも沖縄県よりご来店いただいておりますお得意様のオーダーでございます。
「沖縄でもフランネルを着るの？」と思わずお得意様にも確認しましたが、沖縄にいながらも定期的に東京や九州、関西などへ出張があり、その際に着るとのことでオーダーいただきました。
それはそうですよね！ドバイやケニアなどでもコートが売れるのと同じですね。笑
選んでいただいた生地は、DRAPERSのLADY SANFELICE AND FLANNELSの中から、明るめのネイビーのチョークストライプでございます。
フランネルでは、このくらい明るめのネイビーのチョークストライプはありそうで、無いので、すぐに決めていただきました！
今回は、沖縄県より取りに来られるタイミングがありませんでしたので、このまま配送させていただきました。
COLLABORATION STYLEでは、有難いことに全国各地からお客様にご来店いただいております。基本的には、可能であれば1着目のオーダーは、ご来店いただき、ご試着いただいて、最終チェックをいたしますが、ご来店のタイミングが合わない場合などは、1着目でも配送させていただいております。
今までの経験上、サイズゲージを使用してのオーダーの場合、まずサイズが合わなくて着れないようなスーツは仕上がって来ませんので、ショップで最終チェックが出来なくても、ご着用になられるのは全く問題ありません。
ただ、オーダースーツはお客様の好みであったり、出来上がるまでのちょっとした体型の変化であったり、生地の風合いによる着心地の違いだったり、体型補正を入れる際の強弱だったりと、いろいろな要素で微調整はあるものなので、出来上がりの際にチェックできなくても、いつでも微調整はさせていただいております。
50点の洋服は論外ですが、80～90点の洋服を出来るだけ100点に近づけるように、アップデートしていくのがオーダーの良さでもありますので、1着目より2着目、2着目より3着目とフィッティングのクオリティがアップしていくのが理想ですね。
ということで、今回は2017秋冬シーズンにオーダーいただきましたフランネルスーツの中からご紹介させていただきました。長いブログになってしまいましたが、ご覧いただきましてありがとうございました。
フランネルスーツはこれからの時季のオーダーは、ほぼ有りませんが、次の秋冬シーズンのご参考になれば幸いでございます。
まだまだ秋冬シーズンのご紹介もございますが、併せて2018年の春夏シーズンのお薦め新作生地のご紹介もしていきますので、どうぞ楽しみにお待ちください！
COLLABORATION STYLE 上原祥意
