「2016~17秋冬シーズン最後のコート」と「2017~18秋冬シーズン最初のコート」

東京・銀座は、だいぶ気温と湿度が下がってきて、最高気温も30℃に届かない日が多くなり、秋を感じますね!

気温と湿度が少し下がるだけでも、体調が違いますね!食欲が出てきます!笑。汗。

そんな涼しくなってきた頃ですが、COLLABORATION STYLEでは、既にコートのオーダーをたくさんいただいております。

毎シーズン、コートのオーダーは増えておりますが、今シーズンはいつもよりも早い時期からオーダーをいただいております。

よくお話しするのは、コートをオーダーされるお客様は、「気温が下がり、寒くなってきたからコートをオーダーしよう」と思う訳ではなく、「今年はコートをオーダーしよう!」とあらかじめ考えているお客様が多いので、あまり時期は関係ないかもしれませんね。

逆に、オーダーする時期を逃してしまうよりは、早め早めのオーダーをお薦めいたします!

 

またまた、前置きが長くなりましたが、本日のブログの表題であります、「2016~17秋冬シーズン最後のコート」と「2017~18秋冬シーズン最初のコート」についてご紹介させていただきます。

実は、「2016~17秋冬シーズン最後のコート」と「2017~18秋冬シーズン最初のコート」をオーダーされたお客様は、なんと同じお客様でございます!!!

毎年、コートをオーダーされるお客様もいらっしゃいますが、シーズン最後にオーダーされたお客様とシーズン最初にオーダーされたお客様が同じというケースは、20年ほど同じ仕事をしておりますが、初めてです!

もちろん、有りえないことではありませんが、とても珍しく、本当に有りがたいことでございます!

 

もう少し詳しくご紹介しますと、今回ご紹介するお客様は、昨シーズンの2017年の1月末に初めてCOLLABORATION STYLEをご利用され、ポロコートをオーダーいただきました。

そして、ちょうど時期的に納期が長くかかってしまう頃でしたので、4月の初めに出来上がりました。

その時にオーダーいただきました生地は、LORO PIANAのPECORA NERA®でございます。

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昨シーズン、LORO PIANAから登場したPECORA NERA®は、ナチュラルカラーの状態でブラウンからブラックまでの範囲を持つブラックシープの羊毛を染色せずに用いて作られたLORO PIANAの得意とするオーガニック系の服地です。

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PECORA NERA®について、詳しくは以前のブログをご覧ください。

このブラウンからグレージュにかけての色がとても上品で温かみのあり、正に"LORO PIANAらしい色"で、昨年はとても多くのお客様にオーダーいただいた人気の生地でございます!

とてもきれいなポロコートに仕上がりました!

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バックスタイルのドレープ感も良い感じです!

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手の込んだディティールもポロコートならではです。

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こちらのコートを4月にお渡しさせていただいた後、お電話ですぐに2着目のコートのご相談をいただきまして、そしてなんと約一か月後の5月のゴールデンウィークにご来店いただき、次のコートの生地と型の打ち合わせをさせていただきました!!!

4月にお渡しさせていただいたので、恐らく昨シーズンは、ほぼ着る機会が無かったと思いますが、それでもCOLLABORATION STYLEのポロコートを気に入っていただいて、2着目をすぐにオーダーいただけるのは、本当に有りがたいですね!

 

通常は、ご来店いただいた際にオーダーをいただきますが、今回は実際に着る時期までには時間が有ったということと、お客様にリクエストいただいた型を工場で対応するために時間が必要だったので、5月の段階では、生地や裏地、型などを全て決めていただいておいて、実際に工場が対応可能になったタイミングでオーダーを承るかたちにさせていただきました!!!

実際には、6月中旬に工場からのOKが出ましたので、まだまだ暑い8月の初旬にお渡しさせていただきました!

ということで、「2017~18秋冬シーズン最初のコート」の出来上がりでございます!(厳密に言えば、2017年春夏シーズンに最初に出来上がったコートですが...)

こちらのコートでございます!

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相変わらずバックスタイルも格好良いです!

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今回もポロコート!!!

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でも、少しディティールが違います!

腰ポケットが、いわゆるポロコートのアイコンでもあります、フレームドパッチ&フラップポケットではなく、チェンジポケットになっております!!!

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実は、今回、この腰ポケットの変更を工場と調整しておりまして、お時間をいただきました。

今までは、ポロコート=フレームドパッチ&フラップポケットでしたが、今シーズンからは、フラップポケット、パッチポケット、パッチ&フラップなどのポケットでもオーダーいただけるようになりました!

工場も日々、確実に「進化」しております!

根本的な考え方は、型紙(デザイン)の格好良さ、フィッティング(着心地)の良さ、を求めていろいろなモデルを作成しておりますが、ちょっとしたディティールの変化をお客様が望まれている部分もありますので、その都度時間がかかるかもしれませんが、ご要望に応えられる部分は応えていきたいと思います!

ということで、今回は腰のポケットをチェンジポケットに変更したのですが、そうすると最早、ポロコートでは無くアルスターコートと言った方が良いのか?

でも、ピークドラペルにパッチ&フラップポケットでもポロコートと言うことも有りますし、バックスタイルがインパ―テッドプリーツやバックベルトが付いていないモデルでもポロコートと言っているケースもあります...

この辺りの洋服の名称については、何が正解なのか判断するのは難しいですね!

「本来の型」というものは、もちろんあると思いますが、歴史上、数えきれないほどのモデル(型)が存在したと思いますので、なかなか全てを正確に定義するのは、難しいと思います。

COLLABORATION STYLEのスタンスとしては、格好良くて、お客様に喜んでいただければ、名称は大体で良いんじゃないかと思います。笑

今回も、誰かに「これは、何ていうコート?」と聞かれたら、「ポロコートだよ!」「でも、通常とポケットの型が違うんだよね!」という感じで良いんじゃないでしょうか。笑

話が、どんどん逸れてしまっておりますが、今回お客様に選んでいただきました、生地は、英国のヨークシャー州にあるマーチャント・BATEMAN OGDEN(ベイトマン・オグデン)のコートコレクションから600g/mのネイビーのヘリンボン柄でございます。

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BATEMAN OGDENは、通常COLLABORATION STYLEでは取り扱っていない生地ですが、今回はお客様からのリクエストで、BATEMAN OGDENとW.BILLのコート生地のコレクションを手配させていただき、最終的にBATEMAN OGDENの生地に決まりました!

COLLABORATION STYLEでは、様々なブランド(マーチャント・ミル)の生地をご用意しておりますが、かなり種類が増えてきたこともあって、今はバンチブックの種類を絞っていっております。

ただ、今回のように、お客様からのリクエストは、いつでも承りますので、オーダーしてみたい生地や探している生地、見てみたい生地などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください!!!

なんだかんだで、私も20年ほど業界に居りますので、通常取扱いの無い生地なども、あらゆる手段で調達させていただきます!笑

さてさて、今シーズンはいつもの年よりも涼しいからなのか、早い時期からいろいろな生地でコートのオーダーをいただいておりますので、皆様のコートが出来上がり次第、どんどんご紹介してまいります!

どうぞお楽しみに!!!

COLLABORATION STYLE 上原祥意