東京・銀座は、緊急事態宣言からまん延防止重点措置に移行しましたが、いずれにしましても、COLLABORATION STYLEの営業が終わる時間では、飲食店の営業も終了してしまっている為、相変わらず仕事が終わってから飲みに行けませんので、ストレスを発散や情報収集などができませんね。
今の楽しみは、大谷翔平選手(投手)のMLBでの活躍を見るくらいです!
それにしても、MLBの観客は、既にマスクなんかしていませんね...汗
日本は、もうしばらくマスクは続きそうですね。
さて、今回のブログは、コットンスーツと同様に、数年前よりも徐々にオーダーされるお客様が増えております、リネンスーツのご紹介をさせていただきます。
早速ですが、まずご紹介いたしますのは、IRISH LINEN(アイリッシュリネン)の代表と言える、アイルランドの超老舗リネンメーカー・SPENCE BRYSON(スペンス・ブライソン)でございます。
日本では、もともと洋服好きには人気が高く、一般的には少しマニアックな存在の生地ですが、ここ4~5年で一気に露出が増え、国内の生地商社のコレクションの種類が、かなり増えておりますので、一般的にも、浸透してきた生地だと思います。
そのSPENCE BRYSONのIRISH LINENの代表的なクオリティが、370g/mの目付で、平織りで織られたTROPICAL(トロピカル)でございます。
370g/mありますので、目付(重さ)だけで言えば、普通は秋冬物ですし、生地も非常にしっかりとした堅い生地なので、予備知識が無いお客様に販売するのは、ちょっと危険で(笑)、マニアックな生地ですが、今はお客様もいろいろな情報を知ることが出来ますので、SPENCE BRYSONのIRISH LINENの特徴を知った上でオーダーされるようになってきております。
オーダーされる場合も、お問い合わせをいただく場合も、お客様から「SPENCE BRYSONのIRISH LINEN」という、ご指名がある生地でございます。
とは言え、良く質問を受けますが、このSPENCE BRYSONのIRISH LINENのTROPICALは、「リネン(麻)=夏物」が、当てはまらない生地なので、夏は間違いなく暑いです!汗
どうしても、日本的な常識ですと、麻は夏物というのが、一般的に浸透しておりますが、こちらの生地は、春や秋に着ていただくのが最適だと思います。
相変わらず、前置きが長くなってしまいましたが(汗)、今シーズン、SPENCE BRYSONのIRISH LINENのTROPICALの生地でスーツをオーダーいただきましたお客様の出来上がりをご紹介させていただきます。
選んでいただきました生地は、今シーズン、新たに生地見本に加わりました、グリーンに黒を混ぜたような深みのある色で、少し色にムラも有って、雰囲気のある生地でございます。
しっかりとした生地なので、立体感が出て、仕立て上がりもきれいです!
COLLABORATION STYLEのジャケットは、ソフトな毛芯を使用した、軽くて柔らかい仕立てですが、それでも、ガッチリとした張りのある仕上がりになっております。
ここから、着るごとにシワが入っていきながら、時間をかけて、生地が少しずつ柔らかくなり、くったりとした雰囲気の味わいのあるスーツへと変わっていくエイジングを楽しむのも、IRISH LINENのスーツを着る楽しみでもありますね。
現在、ご用意しているSPENCE BRYSONのIRISH LINENは、TROPICALの他にも、300g/mのヘリンボンのGLINと、太い糸で粗く織られた380g/mのTYRONEが、それぞれ10色ございます。
GLINもTYRONEもそれぞれ違った雰囲気のIRISH LINENですので、ご興味のあるお客様は、ぜひショップにてご覧くださいませ。
続きましてご紹介するリネンは、イタリアの高級リネンメーカー・SOLBIATI(ソルビアッティ)でございます。
質実剛健なイメージのSPENCE BRYSONに対して、SOLBIATIのリネンは、イタリアらしい発色の綺麗な色柄と、ソフトな風合いが特徴でございます。
SOLBIATIのコレクションは、非常に多彩でございますが、今回ご紹介させていただきますお客様のスーツは、こちらの、DRESANO‐PEGASOというバンチブックから、340g/mの赤みのあるブラウンのヘリンボンを選んでいただきました。
340g/mの目付がありますが、繊維が柔らかいので、同じリネンでもSPENCE BRYSONとは全く違い、柔らかく、しっとりとした風合いです。
そして、仕上がりましたスーツがこちらです。
実は、こちらは、ちょうど1年前にオーダーいただきましたスーツで、先日、お客様がお召しになられてご来店されたので、写真を撮らせていただきました!
2シーズン目ですが、もともとソフトな生地なので、良い感じにシワが入って、力が抜けた良い雰囲気になっております。
こんな雰囲気のスーツを着た人を街で見かけたら、間違いなく洋服屋はチェックしてしまいますね!
リネンスーツは、少しハードルの高いアイテムかもしれませんが、クールビズやビジネススタイルのカジュアル化が進んでいるので、今まで、着たいけど着ることが出来なかった方や、今までと違うビジネススタイルをお考えの方は、ぜひ、これからの選択肢にいれてみてください。
SOLBIATIは、まだ日本では、それほど多くは展開されていない生地メーカーですが、コットンやリネンのクオリティは高く、バリエーションも豊富ですので、COLLABORATION STYLEでは、とても人気がございます。
今回ご紹介しました生地の他にも素敵な生地が揃っておりますので、ざっとご紹介させていただきます。
まずは、今回ご紹介しましたブラウンのヘリンボンのカラーバリエーションでございます。
グリーン、ベージュ、オフホワイト、グレー、ネイビーなど豊富にございます。
グレンチェックも格好良いですね!
インパクトのある太目のストライプは、ダブルのジャケットなどに良さそうですね!
ベーシックなピンストライプもリネンでは珍しいですね。
DRESANOと名付けられたデニム調の生地も、13色揃っております。
ということで、今回は、アイルランドとイタリアの2大リネンメーカーの生地でオーダーいただきましたスーツをご紹介させていただきました。
まだまだ、今シーズンもたくさんのお客様から、リネンスーツやリネンジャケットのオーダーをいただいておりますので、出来上がりましたら、またブログでご紹介させていただきます。
東京・銀座は、まん延防止重点措置に移行したことで、少しでも、飲食店や洋服業界にとって、良い方向に動き出せばと願うばかりです。
COLLABORATION STYLE 上原祥意