とうとう洋服好きには梅雨という憂鬱な季節になってしまいましたね。
毎年あるのでしようがありませんが...雨は靴にも洋服にも敵ですからね。
でも、気持ちだけはテンション上げていきたいですね!
さて、少し前になりますが(ご紹介が遅れ遅れになっております汗)、COLLABORATION STYLEでも着実にファンが増えている、パンタロナイオ(パンツ職人)尾作隼人氏によるビスポークパンツの仮縫いがありましたので、今回もその様子をご紹介いたします。
今回ご紹介するお客様も、様々な職人やテーラーでオーダーされている中、尾作氏のビスポークパンツを「宇宙一」と評価していただいている熱烈なファンで、すでに今シーズン2本目の仮縫いになります。
今回の生地は、こちら。
Caccioppoli(カチョッポリ)のIrish Linen(アイリッシュリネン)の真っ白です!
Irish Linenなので当たり前ですが、380g/mのヘビーな生地です。(最近、ヘビーな生地が多い気がします。笑)
すでに今シーズン2本目(通算3本目)なので、仮縫いを省くお客様もいらっしゃいますが、今回は、初めてのWool以外の素材、Linen(麻)ということと、こちらのお得意様は毎回、ご自身の描く理想へ近づくために、いろいろなご要望がございますので、尾作氏もより高いクオリティで仕上げるために仮縫いを行います。
さらに、今回は「白」という非常に扱いにくい色なので、仮縫い時の汚れなども考慮して別生地(白のコットン)にて仮縫いを行いました。
まずは、全体をチェック!
3本目となるとフィッティングに大きなハズレは無いので、全体の雰囲気は良い感じです!相変わらずの安定感です!
後は、お得意様のイメージにより近づけるために、お客様の細かいご要望を聞きながら、いろいろな方法を考えます。
この「いろいろな方法を考える」という考えられる技術と経験や知識の懐の深さ(引き出しの多さ)が尾作氏の秀でているところでもあります!
でも、ここがビスポーク職人のクオリティの差を分けるところだと思います。
つづいて、後もチェック!
鏡を見ながらクッションの出かたなど細かい部分をチェック!
ジャケットを着ての雰囲気やバランスをチェック!
微調整の内容や方法をお客様とコミュニケーションをとりながら確認していきます。
そうして最終的には、なんだかんだで、尾作さんへお任せです!!!
お客様にとってもそれが一番いい方法です。
次回は、今回のパンツの出来上がりをご紹介いたしますのでお楽しみに!
こちらはおまけの画像!
実はこちら、先日一度仕上がってお客様にお渡ししておりました今シーズンの1本目のパンツです。
今回、お客様のイメージ(裾の広がり具合やクッションの出方など)に更に近づけるため、尾作氏のアイデアでちょっとした手を加えたところ大正解!お客様にとても喜んでいただきました!
恐らく画像だと伝わらないと思いますし、あくまでもお客様の感覚なので、わかりやすく表現できませんが、でも、とにかく、お客様にとっては最高の出来なので、それが一番大切なことです。
まさにビスポークってこう言うことですよね!
コラボレーションスタイル 上原祥意